2023年10月25日
こんにちは、毛髪診断士の森本です。「禁欲をすると男性ホルモンが増加し、結果的に薄毛になるの?」という相談をいただくことがあります。この情報は本当に信じるべきなのでしょうか?禁欲と薄毛の関係について、科学的な根拠とともに解説していきます。
禁欲によって男性ホルモンが増加し、それが薄毛の原因となると誤解している人は多いかもしれません。実際のところ、ホルモンバランスは非常に複雑であり、一つの要因だけで大きく変動するものではありません。
まず、テストステロンという男性ホルモンは、実は薄毛の直接的な原因ではありません。薄毛の主な原因とされるのは、テストステロンが変換された「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンです。しかし、このDHTの増加は、単純に禁欲をすることで大きく増えるわけではなく、遺伝や加齢、生活習慣など多岐にわたる要因によって影響されます。
次に、禁欲がホルモンバランスに与える影響について考えると、一時的にテストステロンの濃度が増加することは確かですが、それが持続的に増加するわけではありません。むしろ、禁欲を継続するとテストステロンの濃度は元の水準に戻るとの研究結果もあります。
さらに、禁欲だけでなく、適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠などがホルモンバランスを整える要因として挙げられます。これらの生活習慣の要因を無視して、禁欲だけが薄毛の原因であると結論づけるのは早計です。

ストレスと薄毛の関連は、長い間研究されてきました。ストレスは私たちの体にさまざまな影響を及ぼすことが知られており、その中には髪の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
まず、ストレスが増加すると、体内でのコルチゾルというストレスホルモンの分泌が増えます。コルチゾルの過剰な分泌は、毛母細胞の成長を抑制することが示唆されています。この影響により、髪の成長サイクルが乱れ、早期の脱毛を引き起こす可能性が考えられます。
また、ストレスが原因で起こる「テロゲン脱毛症」という状態も知られています。これは、大きなストレスを受けた後に、髪が休止期(テロゲン期)に入り、2〜3ヶ月後に一斉に脱毛する現象です。これは一時的なもので、ストレス要因が取り除かれると回復することが多いですが、持続的なストレス下にあると、この状態が続くこともあります。
さらに、ストレスは睡眠の質や量にも影響を及ぼすことが知られています。良質な睡眠は髪の健康にとって非常に重要です。睡眠不足は、髪の成長や修復プロセスを妨げ、薄毛のリスクを高める可能性があります。/p>

禁欲と直接的な薄毛の関係は証明されていませんが、禁欲が生活習慣の変化をもたらすことが考えられます。しかし、これらの変化が必ずしも薄毛を引き起こすわけではありませんので、バランスの良い生活を心がけることが重要です。
禁欲が薄毛の原因となるという考えには確かな証拠が存在しません。薄毛の原因は多岐にわたるため、ホルモンバランス、ストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関与しています。禁欲を選択する際には、薄毛の誤解にとらわれないよう、正しい情報に基づいて判断をすることが大切です。

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