2023年10月7日
こんにちは、毛髪診断士の森本です。10月20日は「頭髪の日」。髪や頭皮に関する知識を広め、髪の健康を考えてもらおうと日本毛髪科学協会が1977年に制定した記念日です。私、日本毛髪科学協会会員の毛髪診断士の森本が、よく寄せられる質問に答えていきます。あなたの悩みにも答えが見つかるかもしれません。一緒に髪の疑問を解決していきましょう!
円形脱毛症の原因として、ストレスが長く指摘されてきましたが、最新の研究によると、ストレスはただの引き金で、実際の原因は体の正常な細胞を攻撃する自己免疫の反応であるとの見解が強まっています。また、「実は男性型脱毛症(AGA)だった」という事例も増えているため、疑問や不安を感じた場合は、専門の皮膚科医に相談することが最も確実な方法です。毛髪の問題は一般的な外傷とは違い、適切な治療を開始してからも結果が現れるまでには時間がかかることが多いです。そのため、治療の途中で挫折せず、医師の指示通りに継続的にケアを行うことが、健康な髪への鍵となります。

薄毛の原因は、加齢による自然な変化と特定の疾患によって引き起こされるものの二つに分けられます。加齢に伴う薄毛は、髪の毛が細くなりボリュームが減少することが特徴です。このような場合、ヘアスタイルのアレンジによって見た目の印象を変えることが可能です。例として、いつもの分け目を変えたり、ボリューム感を出すためのパーマをかけたり、髪を短くしてスタイリング剤を用いて立体感を出すことが考えられます。最適なスタイルを見つけるためには、信頼のおける理美容師との相談が有効です。
一方、加齢によるものではなく疾患に起因する薄毛として、特に女性に見られるびまん性脱毛があります。この症状は、髪全体が均等に薄くなる特徴があり、30代後半からの発症が一般的です。このタイプの薄毛を感じた際は、皮膚科の専門医に相談し、正確な診断と治療の指示を受けることが重要となります。

抜け毛の量は、年間を通じて均一ではありません。特に春や秋に、抜け毛が増えることが多いと言われています。春は、冬の冷え込みから夏の高温に適応する身体の変化により、抜け毛が増加するとの見解があります。一方、秋には、夏の厳しい暑さが毛根に与えるダメージの影響で、抜け毛が多くなるとも考えられています。しかし、これらの見解はまだ確固たる証拠には基づいていません。
私たちの頭髪は、約10万本生えており、1日に100本程度の抜け毛は正常範囲とされています。しかし、特に10~11月には、1日に140本前後の抜け毛が一時的に増加することも報告されています。このように、抜け毛の数には季節やその他の要因による変動があることを理解することが大切です。
白髪と黒髪は、それぞれ異なる毛包から生えてきます。白髪を取り除くことで、周りの毛髪が白髪に変わるという事実は存在しません。ただ、白髪が増加しないからといって、過度に白髪を取り除くのはおすすめしません。白髪や黒髪を強く抜く行為は、毛根にダメージを与える恐れがあり、これが正常なヘアサイクルを妨げ、新しい毛髪の成長を遅らせるかもしれません。
古くから「白髪を抜くと増える」との話がありますが、これは白髪が目立ち始める年代や時期に、白髪の増加が偶然一致しているだけの可能性が高いです。
白髪を強引に取り除くのは避けたほうが良いでしょう。過度な力が毛根に影響し、ヘアサイクルに支障をきたすことが考えられます。これにより、新しい毛髪が生えにくくなるリスクが存在します。白髪が気になる場合、染毛剤やヘアマニキュアを使用してカモフラージュするか、根元から綺麗にカットすることで、髪の健康を保ちつつ、美しい髪を維持することが可能です。

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