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毛髪相談でよくある質問に毛髪診断士がお答えします!(3)


2023年10月8日





毛髪診断士

こんにちは、毛髪診断士の森本です。10月20日は「頭髪の日」。髪や頭皮に関する知識を広め、髪の健康を考えてもらおうと日本毛髪科学協会が1977年に制定した記念日です。私、日本毛髪科学協会会員の毛髪診断士の森本が、よく寄せられる質問に答えていきます。あなたの悩みにも答えが見つかるかもしれません。一緒に髪の疑問を解決していきましょう!

髪に良い食事や食品はありますか?

髪に良い食事や食品はありますか?

近年の研究結果から、高脂質や高コレステロールの食生活、また食物繊維の摂取が不足していると、キューティクルの損傷が見られることが指摘されています※1。さらに、栄養の不均衡は、毛髪の健康にも影響を及ぼします。例えば、タンパクやエネルギーの低い栄養状態では毛髪が簡単に抜けやすくなる一方、特定の栄養素の不足、如く、ビオチンや亜鉛は毛髪の品質に悪影響を与え、ヨウ素不足は髪の乾燥や生え際の後退に関連しているとの報告※2も存在します。

これらの情報を基に、特定の食品だけに頼るのではなく、偏食や極端なダイエットの影響を受けやすい毛髪の健康を考慮して、均衡の取れた食事の摂取が鍵となります。

※1出典:若林萌,金城学院大学大学院人間生活学研究科論集,14,13-20 (2014-03-18)

※2出典:Larson-Meyer DE, Woolf K, Burke LM.Assessment of nutrient status in athletes and the need for supplementation. Int J Sport Nutr Exerc Metab, 28 (2) : 139-158, 2018.

発毛剤と育毛剤、養毛料の違いは何ですか?

「発毛剤」というカテゴリは法的な基準に基づくものではないことを知っていますか?ミノキシジルという成分を持つ医薬品は、「壮年性脱毛症に関する発毛や育毛の効果、さらには抜け毛の予防」に効果があると公式に認められています。そのため、このような医薬品の中には「発毛剤」という名前で市場に出ているものもあります。

一方で、医薬部外品というカテゴリでは、「育毛剤(養毛剤)」という名前が公式に使用されています。これらの商品は「育毛、薄毛の対策、かゆみやフケの予防、髪の成長を促進する」といった効果を持つものが多く、「薬用」というラベルが付与されることが一般的です。

さらに、化粧品のカテゴリーには、頭皮や髪の健康を維持する効果を持つ「養毛料」や「育毛料」といった製品も存在します。こういった製品の中にも「育毛剤(養毛剤)」と名乗るものがあるため、消費者としてはパッケージに「医薬部外品」と明記されているか、成分表にどのような有効成分が含まれているかを確認し、製品の種類や効果を正確に理解することが大切です。

発毛剤と育毛剤、養毛料の違いは何ですか?

毛髪に熱を与えると傷むというけど、何度までなら大丈夫?コテやヘアアイロン、ドライヤーを使いたいので。

髪の健康には、熱処理の際の温度管理が極めて重要です。乾燥した髪は、80~100℃の温度でダメージを受け始め、120℃を超えるとキューティクルが膨らむリスクがあります。特に湿度が高くなると、ダメージが低温で発生しやすくなります。例として、湿度70%では70℃、湿度95%では55℃から髪の構造が変わることが報告されています。

シャンプー後のタオルドライは、実質的に湿度100%とみなせます。そのため、この状態での熱処理は55℃以下に保つことが髪の健康を保つために推奨されます。具体的には、ドライヤー使用時は初めは距離を取りながら乾かし、段々と近づけていく方法や、ヘアアイロンを使用する前に十分な乾燥を待つといったアプローチが効果的です。

さらに、ヘアアイロンの使用に際しては、180℃以下で1箇所に2秒間以内の熱を当てることが、ストレートパーマの際の推奨される使用条件として示されています。このガイドラインを参考にして、髪を傷めずに綺麗に保つためのケアを行うことが大切です。

最近、地肌(頭皮)が痒くなる。どうして?

皮膚の痒みの原因は多岐にわたりますが、具体的には乾燥、気温の変化、刺激物質、細菌などが関与しているとされています。また、一部の人々は特定の化粧品成分に反応して痒みを感じることがあります。

痒みが生じる具体的なメカニズムの一つとして、皮膚の炎症が挙げられます。炎症が起きると、肥満細胞からヒスタミンが放出され、これが感覚細胞に作用。これが脳に痒みとして伝わります。

しかし、なぜ皮膚はこれらの刺激に敏感になるのでしょうか。その理由の一つには、個人の体質や日常のスキンケアが影響していると考えられます。乾燥が皮膚の敵であることは特に重要です。例えば、冬の乾燥する時期に保湿を怠ると、皮膚はさらに乾燥し、痒みや肌荒れのリスクが増します。

そのため、季節や環境に応じて適切なスキンケアを施すことが大切です。乾燥から肌を守るための保湿クリームや、皮膚のバリア機能を強化する製品の利用をおすすめします。

頭皮の状態は、髪質に影響するのでしょうか?

頭皮の状態は、髪質に影響するのでしょうか?

毛髪の成形は、増殖した毛母細胞が特定の部位、内毛根鞘を鋳型にし、固まりながら形成される過程です。円形脱毛症や先天的な毛髪の疾患、または抗がん剤のような薬物の影響で内毛根鞘に変化が生じると、毛髪の外側層であるキューティクルも影響を受け、ヨレや肌触りの低下が生じることがあります。

さらに、最新の研究によれば、赤みや肌荒れのある頭皮は炎症が多く発生しており、この炎症がキューティクルの形成に悪影響を与えることが示唆されています。これにより、艶やボリューム、手触りの低下した髪の毛が生まれるリスクが高まります。これからの研究で、頭皮の健康が髪の品質にどれほど影響を持つのかがより明確になることでしょう。

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頭皮環境の基礎知識


参考文献:

「キムチに発毛効果がある」は本当か~研究論文を基に医師が解説

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